遮熱塗料のメリット・デメリット
 
 いよいよ暑い夏がやってきましたね。
年々最高気温が更新されていく昨今、すっかりエアコンやクーラーが必需品となってしまいました。
そんな中、今年は原油価格の高騰やウクライナ情勢など様々な要因によって、電気料金の値上がりが続いています。

 
 
エアコンは必需品
 
 
 極力電気の力を借りず、夏場でもできるだけ涼しい環境を作ってくれる家を目指すにはどうしたらいいでしょうか?
その解決策の一つとして、建物を熱から遮ることで電気代を節約する方法があります。
それは、外壁や屋根の塗装に『遮熱塗料』を使うという方法です。
今回は、この遮熱塗料について導入のメリットとデメリットをご紹介します。

 
 
 

● 遮熱塗料とは?

 
 遮熱塗料は、太陽光を反射する効果を持つ塗料の事を指しており、正式名称は「高日射反射率塗料」です。
太陽光に含まれる近赤外線を反射することにより、太陽光が当たる面の温度上昇を抑制します。
外壁や屋根の温度は、室内温度の上昇に大きく影響するため、 遮熱塗料を屋根や外壁に塗ることで、結果的に室内の温度上昇の抑制に繋がります。
統計では、屋根の表面温度が平均8~10℃下がり、室温においては平均2~3℃下がるといわれます。
夏場にエアコンを利用する時期においては10%~20%程度の節電効果を得られるほどです。
室温が下がれば、エアコンの使用頻度や設定温度を下げることができ、「節電・省エネにつながる」というメリットがあります。
 
 
節電・省エネ
 
 
 

● 気になるコストは?


 施工に当たって気になるのはコスト面ですよね。 遮熱塗料は、一般的なシリコン塗料とあまり変わらないコストで施工可能です。 また、遮熱塗料を採用した塗装工事には自治体から補助金がおりる場合もあります。 興味のある方は、ぜひお住まいの自治体が該当するか調べてみてください。
 
 
 
気になるコスト
 
 
 

● デメリットはあるの?


 先にも紹介した通り、遮熱塗料は太陽光を反射する効果を持つ塗料なので、夏の暑さは軽減できますが、冬の寒さ対策には効果がありません。
冬場でも遮熱塗料が貴重な太陽光を反射してしまうため、室温がさらに下がってしまう可能性があります。
また、耐用年数は一般的なシリコン塗料とほとんど変わらず、10~15年といわれており、 塗膜そのものの耐久性が高いわけではありません。
 
 
 
デメリット
 
 
 

● 「遮熱塗料」と「断熱塗料」


 これまで紹介してきた「遮熱塗料」と同様に、暑さを軽減する効果をもつ塗料として「断熱塗料」というものがあります。
断熱塗料は、その名の通り「屋外からの熱の侵入を抑えると同時に、屋内の熱も逃げにくくする」効果を持ちます。
そのため、遮熱塗料は冬の寒さ対策には効果がないのに対して、断熱塗料は夏・冬共に効果が期待できる塗料と言えます。
また、耐用年数は15~20年と、比較的長く効果が続きます。
その分、断熱塗料は、一般的なシリコン塗料や遮熱塗料の約1.5倍程度のコストが発生します。
 
外壁や屋根の塗り替えをお考えの方は、それぞれの塗料が持つメリットとデメリットをご理解いただいた上で、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。
 
 
 
メリットとデメリット
 
 
 
いかがでしたか?
14回目の今回は、建物を熱から遮ることで電気代を節約することができる『遮熱塗料』をご紹介しました。
今後も生活に役立つちょっとした情報を、ピックアップして配信していきますので、またエクステリアセンバのwebサイトに遊びに来てくださいね!
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